アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム 趣旨文
我が国は今、未曾有の国難に直面しています。東日本大震災をへて、国を守る備えそのものの不備が一層明らかになりました。
危機管理問題の第一はなんといっても国防(有事への対処)であります。北朝鮮の挑発行動や政権の不安定化、中国公船による我が国領海への進入など、すでに我が国の主権は侵害されているといっても過言ではありません。
なによりも、これら共産主義国家の本質を理解する必要があります。その国の最終決定権は軍が掌握しているのです。今後も北朝鮮による挑発行動はより活発になり、軍事力増強を背景とする中国の海洋権益拡大を目指す覇権的行動は激しさを増すでしょう。それらは軍の基本戦略が要請する作戦行動であるからです。まさに、このままでは日本は滅びてしまうと言わざるを得ないのです。
我が国の防衛体制は日米同盟のもと、自衛隊と在日米軍の二本柱からなっています。しかし今、その根幹が揺らいでいるのです。根本的原因は我が国の国防に関する強い意志と覚悟の欠如です。日米の共通目標が設定されても、それを実行するために必要な決断ができないのです。そのため、緊急事態への備え、集団的自衛権行使、領海警備強化などの必要な体制作りができないのです。
米国の軍事戦略はこれまで、自国本土とともに同盟国の防衛を重視してきました。しかし、難航する対テロ戦線としてのイラクやアフガニスタン、さらに中東地域の混乱拡大と財政上の困難さをかかえ、軍事費の削減と戦線の後退要求の声が大きくなってきているのです。日本は米国との関係を維持・強化しなければなりません。そのためには自国を守るという主体的意志とその体制の構築が急務なのです。自国を守る気概無き国家をいかに同盟国といえども守ることはできないからです。
さらに、日本の防衛政策は、自由と民主主義を米国や韓国と連携して守るという明確な意思(価値観)にもとづき、確固たる国家戦略を構築しなければなりません。思想戦こそ本質であることを自覚しなければならないのです。日米同盟、米韓同盟を柱に日本と韓国が安全保障面においてより強い協力関係(防衛協定等)が必要なのです。
この運動は、アジアと日本の平和と安全を守る運動です。民主主義の価値を守り東アジアに真の平和の秩序を構築するための運動です。皆様のご参加、ご協力を心よりお願いいたします。
アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム